Propose Episode.1 40年前の宝石のような思い出。(60代 女性)
私はもう62歳なのでプロポーズはもう43年前になります。
私は遊び好きな人間ではなかったし、
18歳で主人に出会うまで男性とお付き合いした事はなかったのです。
高卒で入社した会社で出会った彼は優しくて私はすぐに恋に落ちました。
私たちはまるでTVドラマの様な甘いデートを続けていました。
完全にプラトニックなお付き合いでしたが、十分幸せでした。
鍵のついた日記帳で交換日記を続けていました。
19歳の私と20歳の彼は本当にいじらしい程清く交際していました。
でも、だんだん私が切ない程彼が恋しくていつも一緒にいたい思いで別れるのが苦しくて、
ある日喫茶店でデートしていた時たまらなくなって泣き出してしまいました。
「あなたが好きで堪らない、結婚していつも一緒にいたい」と言おうとしました。
そうしたら彼が「何も言うな、俺が言う」と言って
「俺と結婚して欲しい、ずっとそう思っていたけどお前がまだ19だから、
20歳になったらプロポーズしようと思っていたんだ、お前の親に挨拶に行くから」と
「男は自分からプロポーズするものだ。幸せにしてやりたい」と
きっぱりと言ってくれました。どんなに嬉しかったかしれません。
私は一人娘だったので、両親はせめて20歳過ぎてから嫁に行ってくれと言うので、
それから1年以上交際してから結婚しました。
後にも先にも男性は彼だけしか知りません。
ちなみに私は決して「醜い娘」ではありませんでした、
むしろ街を歩いていると声をかけてくる男性が沢山いる程可愛い娘でしたよ、
ごめんなさい自慢してしまいました。
若かりし頃の忘れることのできない宝石のような二人の思い出です。